かかりつけ湯記念講演報告

伊豆見(いずみ)

2010年07月20日 10:37

こんにちは、伊豆見です。
先週のかかりつけ湯総会記念講演は
参加者に大変好評でした。

今日は記念講演の内容をかいつまんでお伝えします。

講演会①は元東急観光社長の金子家治氏。



今後少子高齢化が進む中、日本人相手だけでは
旅館・ホテルビジネスは立ち行かなくなってしまいます。
では、外国人観光客をいかに呼ぶか。

そこで、「難しい時代の新しい市場の見つけ方」というテーマで
主に成長著しい中国人をどうしたら呼び込めるのかについて
お話いただきました。

まずはターゲットのお話。

7月から個人ビザ解禁の範囲が大きく拡大しました。

今後、伊豆の旅館・ホテルが狙う客層は、FITと呼ばれる個人客。

団体客は一過性のため、ターゲットにしないほうが良い。

中国は血縁意識が強いため、家族旅行といっても
親戚一同、10人前後の小グループになるそうです。

旅館でいえば、4人部屋を2~3部屋使うイメージです。

また、中国人観光客ばかりに力をいれるのは危険です。

旅館のキャパシティの1/3程度にとどめること。

それ以上にすると、今度は日本人観光客が逃げてしまいます。

値引きもよくありません。

そうすることで日本人マーケットに影響してしまいます。


次に、中国人FITにどうやって誘客するか。

一番力を入れるのはホームページです。

自分の宿にはどんな設備があって、どんな特徴を持っているのか。

どんな魅力があって、四季折々にどんなサービスがあるのか。

これらをきちんと発信できるホームページを作ること。


また、魅力の作り方ですが、

自分のところの資源をしっかり見据えて

提供するサービスの中でどう生かすかを考える。

もちろん、中国人向けにアレンジすることは大切です。

例えば、伊豆が売りにしている豊富な魚介類。

中国人がすきなのはお刺身ではなく、「蒸した魚」。

それを地域の特産であるワサビやかんきつ類を使ったタレで食べさせる。

また、旅館で気軽に受けられるマッサージも大変好まれるそうです。

マッサージを受けながら、特産のお茶や地元で取れた野菜ジュースを飲む。

こうしたことが大きな魅力につながります。

これらの魅力をきちんと反映させたホームページができれば、

中国語に訳し、中国の旅行社に持っていくのは

金子さんのネットワークで割合容易にできる、というお話でした。


どうです?なかなかワクワクするお話でしょう?
実際はもっと具体的で細かいテクニックに踏み込んだ話までしていただきました。

と~ってもためになりましたよ!

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