2012年11月16日
天城の秘境 ジオウォーキング体験記
11月7日(水)に行われた、かかりつけ湯×伊豆半島ジオパークの「天城ジオウォーキング」
レポートです。
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待ちに待った「天城の秘境 ジオウォーキングツアー」の朝です。
前日の雨がうそのような青空と同じく、晴れ晴れとした笑顔で皆さん集合です。
ガイドの杉本さんを中心に、出発前の準備体操を念入りに。
8:50 八丁池口を出発です。

コミネカエデが赤く、 コシアブラが黄色く染まる林道を進みます。
前日の雨でぬかるみがひどいかと気がかりでしたが、意外に乾いている地面。
ガイドさんの話では、広葉樹の落葉が天然のスポンジとなり、
余分な水分を吸収してくれているそうです。
「自然」は本当によくできていますね。

ブナの実です。殻の中に実が2つ入っており、蕎麦の実に似ていることから
「ソバグリ」と呼ばれることもあるそうです。
八丁池までの林道では、
自然林・人工林(スギなど材木用に人が植えた林)・原生的なブナの林と
3種類の特徴的な林を見ることができました。
そのような林の中にシカの姿も。
9:50 展望台に到着です。

青空に八丁池は映えてきれいでした。
驚いたことに、冬はこの池が凍結するそうです。
昔は冬になるとここでスケートをされる方が大勢いたそうですよ。
火口湖だと思われっていた八丁池ですが、最近の調査で
断層がずれたことによりできたことがわかったそうです。

八丁池に到着です。
当日はいつもより水位が多かったようです。
ここの水は、適当に湧きだし、適当に染み出ていきます。
そして、今が紅葉のピークだそうです!
ですが、新緑もまた美しいとのことでした。
5月末~6月がねらいめだそうですよ!
また、八丁池の周りには3つの石碑があります。
1つめは昭和天皇が訪れた記念碑。
2つめは猟場だったこの土地のイノシシやシカの霊をおさめるための竜神の石碑。
3つめが弁天さんを掘った石碑です。
お時間ある方は、1周散策されてもおもしろいかもしれません。
そんな八丁池は特別保護地区になっています。
まさに、伊豆の宝です。
まだまだ、未知の部分がたくさんあるのでしょうね。
なにしろ、「秘境」ですから!!

断層のずれ落ちた斜面を見ながら白田峠、戸塚峠を通りカワゴ平を目指します。
火口が近づいてくると、約3200年前の噴火による噴出物である
赤く大きな石や黄色みを帯びた軽石、キラキラ輝く黒曜石が
多く見られるようになってきます。
陽に透けた紅葉もキレイ!

東カワゴ平
天城縦走路の景色から一変。
苔蒸した溶岩石。ヒメシャラの幼木の群生、ブナの林。
まさに秘境!!
しかし、ガイドさんが初めてこの場所を訪れた時は
オシダや笹が生い茂りもっと幻想的な景色だったそうです。
今では、オシダも笹もシカに食べられてしまい絶えてしまいました。

西カワゴ平
こちらも、マメザクラやススキの生い茂っていた20年前の景色とは様変わり。
アセビが茂り、シカ用の防護柵が張られています。
30年後の景色はどのようになっているのでしょうか。
13:15 昼食を済ませて西カワゴ平を出発です。

再び東カワゴ平を通り、溶岩の流れた「うね」を歩きます。
その中で、このような大木が多く倒れている景色に出くわします。
岩盤に阻まれ根が横にしか伸びることができず、このような状態に。
スギの精英樹やモミの巨木も、養分の少ない溶岩の上で
ここまで大きくなるには大変な年月がかかっています。
いつまでもここに立っていてほしいのですが・・・・

カワゴ平のかまど跡。

林道に出て筏場に向かいます。
林道の所どころに噴火の堆積物による地層を見ることができます。

16:00 ワサビ田着
天城のこの環境は、大昔の海底火山や隆起により水を通さない層ができ、
その後の陸上火山により水を通す層ができました。
そこに地下水が流れ、湧水となりワサビ田を潤している、
山と空と海は繋がっているということをガイドの杉本さんが話してくださいました。
天城の森を守り、ワサビ田、狩野川、駿河湾と伊豆半島のめぐみを大切にしていきたいですね。
16Km 8時間のトレッキングにご参加くださった皆さん、
ガイドのみなさんお疲れ様でした。
レポートです。
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待ちに待った「天城の秘境 ジオウォーキングツアー」の朝です。
前日の雨がうそのような青空と同じく、晴れ晴れとした笑顔で皆さん集合です。
ガイドの杉本さんを中心に、出発前の準備体操を念入りに。
8:50 八丁池口を出発です。
コミネカエデが赤く、 コシアブラが黄色く染まる林道を進みます。
前日の雨でぬかるみがひどいかと気がかりでしたが、意外に乾いている地面。
ガイドさんの話では、広葉樹の落葉が天然のスポンジとなり、
余分な水分を吸収してくれているそうです。
「自然」は本当によくできていますね。
ブナの実です。殻の中に実が2つ入っており、蕎麦の実に似ていることから
「ソバグリ」と呼ばれることもあるそうです。
八丁池までの林道では、
自然林・人工林(スギなど材木用に人が植えた林)・原生的なブナの林と
3種類の特徴的な林を見ることができました。
そのような林の中にシカの姿も。
9:50 展望台に到着です。
青空に八丁池は映えてきれいでした。
驚いたことに、冬はこの池が凍結するそうです。
昔は冬になるとここでスケートをされる方が大勢いたそうですよ。
火口湖だと思われっていた八丁池ですが、最近の調査で
断層がずれたことによりできたことがわかったそうです。
八丁池に到着です。
当日はいつもより水位が多かったようです。
ここの水は、適当に湧きだし、適当に染み出ていきます。
そして、今が紅葉のピークだそうです!
ですが、新緑もまた美しいとのことでした。
5月末~6月がねらいめだそうですよ!
また、八丁池の周りには3つの石碑があります。
1つめは昭和天皇が訪れた記念碑。
2つめは猟場だったこの土地のイノシシやシカの霊をおさめるための竜神の石碑。
3つめが弁天さんを掘った石碑です。
お時間ある方は、1周散策されてもおもしろいかもしれません。
そんな八丁池は特別保護地区になっています。
まさに、伊豆の宝です。
まだまだ、未知の部分がたくさんあるのでしょうね。
なにしろ、「秘境」ですから!!
断層のずれ落ちた斜面を見ながら白田峠、戸塚峠を通りカワゴ平を目指します。
火口が近づいてくると、約3200年前の噴火による噴出物である
赤く大きな石や黄色みを帯びた軽石、キラキラ輝く黒曜石が
多く見られるようになってきます。
陽に透けた紅葉もキレイ!
東カワゴ平
天城縦走路の景色から一変。
苔蒸した溶岩石。ヒメシャラの幼木の群生、ブナの林。
まさに秘境!!
しかし、ガイドさんが初めてこの場所を訪れた時は
オシダや笹が生い茂りもっと幻想的な景色だったそうです。
今では、オシダも笹もシカに食べられてしまい絶えてしまいました。

西カワゴ平
こちらも、マメザクラやススキの生い茂っていた20年前の景色とは様変わり。
アセビが茂り、シカ用の防護柵が張られています。
30年後の景色はどのようになっているのでしょうか。
13:15 昼食を済ませて西カワゴ平を出発です。

再び東カワゴ平を通り、溶岩の流れた「うね」を歩きます。
その中で、このような大木が多く倒れている景色に出くわします。
岩盤に阻まれ根が横にしか伸びることができず、このような状態に。
スギの精英樹やモミの巨木も、養分の少ない溶岩の上で
ここまで大きくなるには大変な年月がかかっています。
いつまでもここに立っていてほしいのですが・・・・

カワゴ平のかまど跡。

林道に出て筏場に向かいます。
林道の所どころに噴火の堆積物による地層を見ることができます。
16:00 ワサビ田着
天城のこの環境は、大昔の海底火山や隆起により水を通さない層ができ、
その後の陸上火山により水を通す層ができました。
そこに地下水が流れ、湧水となりワサビ田を潤している、
山と空と海は繋がっているということをガイドの杉本さんが話してくださいました。
天城の森を守り、ワサビ田、狩野川、駿河湾と伊豆半島のめぐみを大切にしていきたいですね。
16Km 8時間のトレッキングにご参加くださった皆さん、
ガイドのみなさんお疲れ様でした。